オリジナリティ、独自性ということですね。こう書くと、独特なテンポがあるとか、どことなく特徴的な絵柄だ
とかも立派なオリジナリティだと思うのですが、漫画のオリジナリティというと主にストーリーのことを指すと
思います。しかしオリジナリティのあるストーリーって、思いつきます?
有史以来、人類は様々なストーリーを考えてきました。神話や伝説、伝記、宗教等々。現代ではテレビドラマ、アニメ、
、映画、小説、漫画、演劇などなど、これが世界各国であるわけです。それらありとあらゆる分野で新しいストーリーが
生み出されているわけです。そんな状況で全くの独創的な物なんて生まれっこないんですよね。どんなに独創的に見えて
もどこかを探せば存在するに決まっているわけですから。だからオリジナリティという要素ってとても難しいんですよね。
ただ、お話なんて無限に種類があるわけですから、今まで存在しなかったジャンルの話を生み出すことは決して不可能で
はないでしょう。ただすべての話を知っている人が世の中に存在しない以上本当にその話が世界初の話であることを
保証することは不可能でしょうが、知識豊富な評論家達がいままで見たことのなかったタイプの話、という形で評価され
ることは可能です。さて、しかしそのオリジナリティのある話がおもしろいかどうかは全く別だと思いませんか?
さて、世の中には昔から使い古されている話があります。少女漫画では幼なじみでいつも憎まれ口をたたき合っている
二人、ところが片方(だいたい男)のことが好きだという同姓が現れて、嫉妬して自分の思いに初めて気づく。
死ぬほど陳腐ですね。こんな話は100個じゃ効かないくらいくらいありますね。というかほとんどの恋愛物はこの
バリエーションでしょう。でも何でそんなにいっぱいあるんでしょう。
それはみんなそういう話が好きだから何ですよね。作者も読者も好きだから描くし読むんですよね。
もちろんあんまりおもしろくない場合、あまりにもありふれた陳腐なストーリーでだめだといわれるでしょうが。
すごく魅力的なキャラクターを生き生きと描いてあればどんな陳腐な設定だっておもしろいと人気が出るでしょう。
元々みんな好きな話なんですから。
どんなにいい設定でも書き方がつまらなければつまらないんですよ。他の作家のパクリのネタになる価値はあるでしょうが。
つまりオリジナリティは物語のおもしろさとは大して関係がない。というはいえるのではないでしょうか。

ただ、ある話を読んですごくおもしろいと思ったとき、誰かがこの話はあの話のパクリだというと、かなり評価が下がるのは
否めませんが。

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