14.

「俺が飛び出したら止めろ。零未は念動波をうち消せ!」
奴が時を止めて紫焔の炎をかわした瞬間、俺は飛び出した。奴はそれめがけて念動波を放つ。
零未が全力でそれをガードする。俺は最短距離で奴に接近した。
次は時を止めてくるだろう。だが、止めさせない。
俺は奴の死めがけて剣を振るった。奴はバックステップでそれをかわす。
飛糸を用い、それよりも早く近づく。
接近すればお互いの間合い。奴の拳が伸び、俺の心臓を掴もうとする。
その腕にバタフライナイフを突き立て、奴の腕の勢いを殺さぬように反転し、
剣を最短距離でつきだした。
これほど完璧な突きは無いだろうという、突き。
それは奴の心臓を貫いた。
奴が時を止めるまで、まだある。
俺は刀の柄を蹴って、後方に飛んだ…
がし……
奴が俺の足を掴む。しまった……
このまま灼死を使われたら、俺まで燃え尽きる。死の気配が、どうしようもなく
高まっていた。

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