漫画絵の描き方ステップ4:トーン(影付け)

1.新規レイヤー(カラー)で影レイヤーを作成します。合成モードは乗算に。

 パレットに「濃いグレー」「薄いグレー」の二色を用意してください。

   

 私はパレットにいくつかグラデーションで用意していますが、影付けで使用するのは右側2色(白を除く)のみです。

2.濃いグレーを選択し、「筆」で、必要な個所に大まかな影をつけていきます。
  どう入れればいいか。もちろん光源を意識してその反対側、という感じになるのですが、
  私は大体正面が光源(視点が光源)という感覚で影を入れてしまいます。

   一気に入れてしまいました。後で説明します。

(1)前髪の下 理屈の上では髪の下に影があるのは自然なのですが、ややくどく見えるのも事実です。
         省略してしまってもいいと思います。

(2)鼻の横(下) この影があるかないかで、90年代風の絵柄か、00年代風の絵柄かが決まると思います。
         もちろんある方が90年代風の古い絵です。今風の絵なら鼻の影は無い方がいいようです。

         古いとわかっているならやめればいいのに、と言われそうですがもう癖になっちゃって
         無いと落ち着かないんです。いいんです。いつか時代が一巡するかもしれないし。
         まあ今風の絵なら鼻の影は最小限にした方がいいと思います。

(3)唇 唇を肉感的にしたいなら影をつけるのはいい手ですよね。口が小さいといまいち目立ちませんが。
     上唇を影のみで表現する方法もありますよね。

(4)首の下 ここに影を入れるのはお約束というか絶対的ですよね。
        影を省略したシンプルな絵でも首の下だけは影が入っているという絵を何回も見ました。

(5)鎖骨の下 これも入れる人、入れない人に分かれます。入れるのは脂肪が薄い、痩せている描写であることが
         多い気がします。

(6)閉じた部分(脇の下)(胸の谷間)(股) 腕と体、胸と胸、足と足などに挟まれているため、
         どこが光源でも光が入らなくて必ず影になる部分ですね。
         こういう個所には必ず影を入れましょう。ただ、胸の谷間はブラジャーをしていなければ
         普通はぴったり閉じることはないので影の入れ方には注意しましょう。

          もちろん腕を上げているとき、足を開いているときはこの影は入りません。
          といっても今度は(10)の影が入ると思いますが。

(7)乳首 乳首は輪郭をペンで描かず、トーンワークで表現する場合が非常に多いです。
      魅力的な乳首を描けるように日夜精進しましょう。

(8)胸の下 おっぱいのふくらみを表現するためには胸の下の影が欠かせません。
     胸そのものが球面であることを示すの下半分の影と、胸が落とすおなか上部への影があります。
     今回は正面側なのでありませんが、後ろを向いている場合はお尻の丸みを表現するために
     お尻の下の影が欠かせません。

     逆立ちしているときは影が逆になるので注意。

(9)へそ へそのあたりはくびれているので影ができます。この影の入れ方は絵柄によりさまざまですが。

(10)手足の裏、下 光源の反対側に影ができるということで。たいていの光源は上にあるので、下側には
    ほぼ確実に影ができます。
    しかし裏側の影は本当に入れていいのかやや微妙です。
    ですが入れないと手足が円筒形で立体になっている感じが出にくいので…。
    まあリアルな立体ならどうかとか考えずに、とりあえずで入れちゃっていいんじゃないですかね。

 

3. アニメ絵ならきちんと影の形を整えればきっちりした二色塗りでいいと思いますが、人体は丸みを帯びており、
   角ばっている個所はありません。
   なので影のふちはぼけている方が自然に見えます。

   …ぶっちゃければ、ぼかしが入るとごまかしが効いて、実際の技能よりなんとなく上手く見えるものです。
   アニメのようなきっちり分かれた塗り方で上手に見えるには、ちゃんと影のことを理解していないと難しい
   のではないでしょうか。

   なので、薄いグレーで影の縁をぼかしていきましょう。「エアブラシ」を使用します。

    ただし、急な角度がついている部分はぼかしを入れる必要はありません。今回だと鎖骨の下の影の上辺と
    へその右側のラインですね。

どうでしょう。私の影付けの技量は実際のところは一つ前の塗り程度なんですが、
縁にぼかしを入れるだけで数段マシに見えてきませんか?

これでだいたい完成ですね。

<back>  <next:仕上げへ>