漫画絵の描き方ステップ2:ペン入れ

次はペン入れです。私はペン入れにはPainttool SAIを使用します。

最初に注意を。本当に絵が上手くなりたい人には、SAIの使用はあまりお勧めできません。
ちゃんと紙にGペン、丸ペンなどの付けペンでペン入れし、それからスキャナで取り込んだ方が技術が向上します。

SAIを使うことにどんなメリットがあるかというと、

(1)パソコン上なので、本来ホワイトは存在しても基本的には一発勝負であるはずのペン入れが、何度でも修正できる。

(2)SAIのペンツールがある程度の手ブレを自動補正してくれる。

(3)制御点移動で線を移動して補正できる。

(4)ペンのデータはピクセルデータではなくベクトルデータ、ベジェ曲線なので、拡大縮小しても綺麗なままにできる。

(1)〜(3)のメリットにより、下手クソでもそれなりのペン画が描けてしまうわけです。
つまりSAIの機能に頼ってばかりでは、本当の実力はつきません。


しかし
「本当の実力なんて知ったことか、綺麗に見えるならそれでいいじゃんか」
「別に、ずーっとPCを使って描き続ければ何も問題はないでしょ?」
と開き直れるなら何も問題はありません。
大いにお勧めです。SAIは素晴らしいです。(4)は普通に紙にない利点ですしね。

というか今後漫画を描く作業からPCが除外される可能性ってほぼ皆無ですし、本当の実力とやらは別にどうでもいい気がします。
大災害が起こって電気が使えなくなったらどうするんだ! とか言われても、その時には流通も全部麻痺していますし、
そもそも漫画を描いている場合ではないと思います。

 

ちなみに同様のペンツールはコミックスタジオにもついているはずですが、私はなんとなく描き味がSAIのペンツールの方が良いように思えます。
先にSAIで慣れてしまったせいかもしれませんが。
しかしコミックスタジオなら1200dpiでも編集可能なはずなので、一から練習する場合はこっちに慣れた方がいいかもしれません。

1.ペンツールの使い方
  SAIを起動し、「レイヤー」−「新規レイヤー(ペン入れ)」を選択してください。

  ペン入れしやすいように背景レイヤーの不透明度をある程度下げておきましょう。

 

2.作成したペン入れレイヤーに、「ペン入れ」でペン入れしていきましょう。

  手ブレがひどすぎて線がガタガタになった場合は「制御点」をクリック。緑の点を移動します。


 

これで補正完了。この要領で、最後までペン入れしていきます。

 

 

制御点移動を駆使して下描きの変なところもある程度修正していきましょう。

 

下描きである背景レイヤーを消して、ペンの入れ忘れがないかチェックしましょう。問題なければ
背景レイヤーは消去してしまってもかまいません。
最終的に修正する予定があるなら、この時点で多少のはみ出しなどがあっても先に進んでも構いません。
いや、後回しにしないでちゃんと修正するならその方がいいですけど。

また、SAI形式で保存しないとペンのデータは保存できないので注意しましょう。

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