髪の描き方補足:光沢と影

・光沢の入れ方

光沢はハイライト、艶(つや)とも言います。意味は多分同じです。
黒髪だからと単にベタでべったり塗ると、ベターっとした感じになってしまいます。

光沢を入れると艶やかな美しい髪っぽくなります。私も別に〜と言うのは以下略で、持っている知識だけ披露して見ます。

まず基本的には光が直接当たっている箇所に光沢が出来ます。
よって、一言で説明すれば

「光源の位置を意識し、その光源に近いところを白くする」

と言うことに尽きてしまいます。
白くする方法は、描き残して紙の白を残すか、ベタを塗った後でホワイトで消すかですね。やりやすい方で行くと良いでしょう。

ではもう少し具体的に。

・黒髪ストレートの場合

人間の頭に光が当たると、正中線に平行に、円環型に光沢が入ります。いわゆる「天使の輪」です。
天使の輪が生まれるのは美しい髪の証。つまり天使の輪を描けば美しい髪の表現になります。

真っ黒に塗る。 → ホワイトで丸く天使の輪を入れる → 縁を整える

で出来上がり。

何か失敗しました。
私は描き残す方が描きやすいかも。



黒髪ストレートに光沢を入れる場合は、天使の輪のバリエーションです。

光沢を少なくする場合

・天使の輪を一部だけ残して省略する
・輪の幅を狭くする

光沢を多くする場合

・天使の輪を長く入れる。頭を一周しても良い。
・天使の輪を複数本入れる
・輪の幅を広くする

つまりは「輪の縦幅」、「輪の横幅」、「輪の位置」、「輪の数」をいじって調整しようということですね。


天使の輪を3本入れてみました。


結局のところ、光沢の入り方に、こうでなければならないと言う正解は無いと思います。
髪質、髪型、光源の位置、光の強さによってまちまちになりますから。つまり自由にできると言うことです。
ですので綺麗に見えるように色々試して見ましょう。


・悪い例

ですが、これは無いだろうという光沢の入れ方もあるかと思います。
光源と言うのは上にあるのが普通ですから、上の方は光沢がなくて下のほうに光沢があると言うのは非常に不自然です。


こんな影の付き方は、体が発光している人以外にはありえません。無理があると言うか、白髪の人がペンキを被ったみたいですね。


光沢を縦にいれちゃダメなのかな、と思ってちょっと試して見ました。

髪の流れに沿った光沢に見えるかも、と思ったのですが…。 絶対無い、とは言い切れませんが、白髪まじりの髪みたいですね。
やめた方が良さそうです。

天使の輪と組み合わせれば何とかなるかも知れませんね。



・黒髪ウェーブの場合

ウェーブの場合はある意味簡単かもしれません。
ウェーブの上側に光沢が入り、下には入らないと言うのが明らかですので。

ただ、あまりやりすぎるとテカテカとくどくなってしまうので、光沢を入れない部分を残した方が良さそうです。


・影の入れ方

黒髪の場合はそもそもが真っ黒なので、白黒画の場合は影の入れようがありませんでした。
しかし、金髪の場合は今度は逆に全体が光沢になっている状態なので、影を入れることになります。

・金髪の描き方


まず金髪の描き方を。
頭を白く描き、髪の流れにそってチャチャチャと数箇所に短い線を引くのが白黒漫画における金髪表現のお約束です。
短い線の量が増えると濃い金髪、少ないと薄い金髪(プラチナブロンド、シルバー)の表現です。

・金髪ストレートの場合


髪の流れに沿って、周期的にチャッチャッチャと短い線を入れていきましょう。


・金髪ウェーブの場合


ウェーブの場合は、ウェーブに沿って。ウェーブの下側に線を入れることで影っぽくもなります。


では、影の付け方です。基本的には下の方を影にしておけば良いのですが、
着色、影付けのテクニックとして、「際(きわ)」と言う言葉を覚えておきましょう。
際と言うのは境目のことです。つまりは髪と顔の境目、背景と髪の境目のことですね。

着色する時、影を入れるときは、際の部分を特に濃くする。そうすると白い顔との対比で、顔が浮き立って見えるのだそうです。
背景が黒いときは、髪と背景との際は白く残します。背景が白いときは極力影を入れて黒くします。
何か上級者っぽいテクニックですね。


際をかなり強く入れてみました。どうでしょう。何となく締まって見えませんか? 見えませんか。ごめんなさい。
でも本当にあるテクニックです。姉が美大の予備校で教わって非常に感心していました。


・茶髪の場合


茶髪はスクリーントーンで表現されることが多いでしょうか。中間色なので、光沢、影の両方を入れることが出来ますね。
それぞれ今までの説明で大丈夫のはずです。


とりあえず以上です。

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